
オープンアップコンストラクション
仲間の「困った」に向き合い、できることを形にした。
N.Uさん # 学べる環境がほしい
一級建築士、1級管工事施工管理技士を取得。建築設備工事の施工管理として、主に空調工事を担当。業務を通して電気の知識を学び、電気試験問題では複数メンバーのまとめ役として、実務と学びをつなぐ試験づくりを支えた。
「電気試験問題がなく困っている」という現場の声
CADオペレーターから「電気の試験問題があったら助かる」という声が、以前から上がっていました。現場で電気知識を学ぶ機会はあるものの、その理解度を客観的に確認できる試験が用意されておらず、学んできた内容を整理する場がない状況でした。当時は、電気分野の現場経験をもとに試験を作れる内勤社員がおらず、必要性は感じつつも形にできていない状況が続いていました。
迷いながらも、「必要だ」と思えたから
電気試験問題の作成について声をかけられたとき、ほかにもっと適任な人がいるのではと思い、正直「自分でいいのかな」という気持ちがありました。ただ、声をかけられたことで、電気の試験について考えるようになりました。
電気の会社に配属される人も多いと聞いていましたし、空調や衛生の設備工事が中心の仕事でも、電気に触れる場面は少なくありません。
私以上に電気に詳しいメンバーがいることも分かっていましたし、それぞれの得意分野を生かして役割分担すれば、自分にもできる部分はあると考え、試験づくりに携わることを決めました。

現場の知識を、試験として成立させる難しさ
試験内容をどうするか話し始めたとき、「それは現場ではやっていない」「そこまで求められても困る」といった意見が出ることもあり、メンバー同士で考えがぶつかる場面もありました。
問題作成の過程では、あらためて実務に近い図面に落とし込むことが難しいと感じました。また、問題文についても、「きちんと伝わる内容か」「別の意味に取られないか」といった点でも悩み、何度も読み返しては直していきました。
「試験として成立させること」と「実務から離れすぎないこと」。その両立を意識しながら、最後まで調整を重ねていきました。
つくる側に立って意識するようになったこと
作った側としては、まずは無事に形になってよかったと思っています。試験に挑戦した人から、「最後まで頑張って資格を取れました」と言ってもらえたと聞くと、やっぱり嬉しいです。
一方で改めて感じたのは、受ける人の経験や背景がそれぞれ違うということでした。「自分なら分かる」という感覚だけでは判断できず、どうすれば意図がきちんと伝わるかを考える場面が増えました。伝え方についても考えるようになり、これでちゃんと意図が伝わるか、すれ違いが起きないか。その視点は、今の仕事でも心がけるようになっています。

この試験をきっかけに、次の一歩へ
この試験にこれから挑戦する人には、途中で諦めずに、最後まで取り切ってほしいと思っています。誰でも簡単に取れる試験ではありませんが、やる気があれば合格できるものだと思っています。
そして、社内試験の資格を取ったところで終わりにせず、次の学びや挑戦にも、少しずつ目を向けてもらえたらうれしいです。今回は電気の試験でしたが、これをきっかけに、ほかの分野のことも学んでみようかな、と感じてもらえたらと思います。この試験問題を一つの入口として、資格や学びの幅を少しずつ広げていってもらえたら嬉しいです。